研修医の皆さんへ
2005年3月9日
日本医科大学
基礎医学・老人病研究所各大学院分野
現在研修中の皆さん、また今年卒業される皆さんにおかれては卒後研修の後、どのような進路があるかいろいろご心配のことと存じます。基礎医学・老人病研究所各大学院分野からいくつかのご案内を申し上げます。
2年間の初期研修の終了後、(1) 高度な研修の途に進み専門医資格を取得する、(2) 第一線で診療に活躍する、(3) 大学院生・研究生として一定期間研究に参画し、実験のみならず論文の読み方や執筆の仕方を学ぶ、といった選択があるかと思います。
海外に雄飛してインターン、レジデントを行う途も考えられます。米国での臨床研修には(a) USMLEのStep 1 & 2と(b) ECFMGのそれぞれに合格、(c) 日本の医学部を卒業、に加え(d) OSCIに相当するCSA (Clinical Skill Assessment) に合格する必要があります。一連の試験の合格には相当な英語の能力と強い目的意識が要求されます。研修中に準備されてはいかがでしょう。
Research Fellow (Postdoctoral Fellowなど) として海外の研究室で研究に参画する機会は日本学術振興会(学振)や私学振興・共催事業団の給費など、多くのチャンスがあります。本学でも学振の海外特別研究員事業や私学振興・共催事業団の給費による若手研究者の派遣を実現していますが、対象は原則として医学博士の学位取得者となります。この為には研修終了後、基礎・臨床を問わず大学院生あるいは研究生として大学に籍を置かれるのが実際的です。研究立案・実施や論文作成の能力は臨床能力と並んで将来指導的立場に立っていくために不可欠です。
既に志望を固められておられる諸君も、またこれからの2年間を過ごす中で考えをまとめようと思っておられる諸君にも随時お応えできるよう、基礎医学・老人病研究所各大学院分野の教員もお待ちしております。大学院重点化の結果、全国的には医学部卒業者の15%が大学院に進学しさらに増加する趨勢にあります(朝日新聞2004年3月11日)。ご参考までに既に終了した平成16年度の本学大学院学生募集と案内のパンフレットを差し上げます。大学院の入学には8月と2月の2回チャンスがあることにご留意下さい。特に外部で研修される皆さんは本学のホームページをご覧いただき、最新の情報を手に入れていただきたいと存じます。
E-mailのアカウントについて
現在の”s+学番”のアドレスはとりあえずご利用になれますが、ご卒業の機会に新たなアドレスを取得されることも可能ですので情報科学センターにお申し出下さい。特に外部の病院で研修される方が下記の図書館の各種情報サービスにアクセスするには、nms.ac.jpドメインのアドレスが必要です。学外のプロバイダのドメイン名ではご利用いただけませんのでご留意下さい。
図書館の各種情報サービスについて
外部の病院に行かれる方には受付で図書館への入館カードを発行いたします。ただし、電子ジャーナルや各種データベースのご利用には、契約の関係で日本医科大学医学会の会員になっていただく必要があります。年5,000円の会費で、Neoterisを介する文献検索、症例報告や学会抄録、全論文の閲覧とダウンロードなど図書館の電子情報サービスのすべてが全世界のWebのどこからでもご利用可能です。事務部研究課にお申し出下さい。

日本医科大学のホームページhttp://www.nms.ac.jp/
日本医科大学図書館のホームページhttp://libserve.nms.ac.jp/
Neoterisのご案内http://w3in.nms.ac.jp/neo/neoteris.htm

基礎医学・老人病研究所各大学院分野教授メールアドレス
生理系  
 機能形態学瀧澤俊広
 システム生理学佐久間康夫
 生体統御科学芝崎保
 医科生物化学西野武士
 分子遺伝医学島田隆
 神経情報科学鈴木秀典
病理系  
 解析人体病理学福田悠
 統御機構病理学内藤善哉
 生体防御医学高橋秀美
社会医学系  
 環境医学川田智之
 法医学大野曜吉
加齢科学系  
 細胞生物学太田成男
 分子生物学江見充
 分子細胞構造学川並汪一
 生体機能統御学南史朗
 遺伝子制御学 田中信之
   

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